物作りの原点
2013年 12月 13日
先日、同級生にメガネを作ってもらいました。
3年前に作ってもらった遠近両用メガネを、作ってすぐに無くして
しまい恥ずかしくて他店で安さにつられて近用専用メガネを
作ったのだけれど、受け取った時から見え方がおかしくて見えづらく
全く使っていない。仕方なく100円の老眼鏡を買ったが我慢できずに
作りにきたのー!ということでした。
元々、弱度の遠視はあるけれど左右差は無く、乱視の矯正も
ほとんど要らない方だったので、いったいどんな度数で作って
見え方がおかしいと訴えているのだろう~??と
レンズメーターで見てみたら・・・・
ん?? どうして?? これはどういうこと???
右目はプラス2.25Dの単焦点、左はなんと遠近両用!しかも
遠用にプラス0.50D乱視がマイナス0.50Dで加入が1.00と、
度数がどう考えてもおかしい。。。
例えば片眼が何かの原因で見えづらくほとんど機能していない
場合などはこういう合わせ方もありますが、彼女の場合は
左右とも矯正視力は同じくらい出ます。しかも左の度数は明らかに弱い。。
おそらく、流れ作業で作っていて他のお客さんのレンズと間違えて
加工してしまったのではないかと思います。
しかも、加工後にチェックをたまたま忘れてしまったという悲劇が
重なったのでしょう。
フレームは良い商品でしたから、残念です。
それにしても、30年以上この仕事をしていますがこんな間違いは
初めてです。
私たちがメガネを作る際は、必ずお客様の顔を思い浮かべながら
作ります。
メガネは度数以外にも、その方の仕事や性格や使い方、癖など
いろいろな事を考慮しながら位置を決めて作ります。
おそらく他のどんな物でも、物づくりをされる方は必ずお客様を
思い浮かべながら色々試行錯誤しておられると思います。
それが、物づくりの原点だと思っています。
まず、私の友人たちのお店では、これはありえない事です。
びっくりしました。。。
最近は安売り店で作られた加矯正のメガネが非常に多いね。若い人だから何とかかけれてるけどひどいものです。そんなメガネ店がTVで有名俳優を使って宣伝している「メガネに感動・・・」そのギャップに腹が立つのは私だけなのかなぁ。(笑)そのお金を社員の教育に使って欲しいものです。
お返事が遅くなり申し訳ありません~><
お客様のお顔を知らない人が作る、流れ作業だから
起こることですよねぇ。
ほんと、広告は上手いですよねぇ。広告の上手さに
感動してます(笑)
あ、引用、どうぞどうぞ~^^