如月香
2014年 03月 18日
3月12日に行われました、如月香の模様です。
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証歌
燕来る 時になにぬと 雁がねは
くに思いつつ 雲がくり鳴く
(万葉集 大伴家持)
構造式 香組
燕 3包 うち試香1 のきば 花一(佐曽羅)
帰雁 3包 うち試香1 春の空 ウ (真那伽)
霞 3包 早春 三 (真南蛮)
聞の条件 ・・・・ 答えの書き方
燕が、炷かれた(たかれた)と思えば帰雁、と書く。
帰雁が、炷かれたと思えば燕、と逆に書く。
霞は、そのまま霞と書く。
下附 (点数のつけかた)
中(当たっているもの)は、全部二点。
燕をそのまま燕、雁を雁、と逆に書かずに書いてしまった時は
星三点。(マイナス3点)
単純に間違えた時は、星二点。(マイナス2点)
成績は点数で、すべて当たった場合は「皆(かい)」
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今回も、ややこしいですな!でも、分かると楽しい。
まずは、燕と帰雁、逆にして答えを書くのは燕が渡ってくる季節に
なるとちょうど雁が帰っていく時期、ということからだそうです。
粋なことを考えますね、昔の雅な方たちは♪
燕に見立てた佐曽羅と雁に見立てた真那伽を一つずつ試香
として聞きます。残りは各2包。
それを霞に見立てた真南蛮の3包とうち混ぜ(合計7)、
7炉回ってきたものが、燕なのか雁なのか霞なのかを
聞いていきます。
例えば自分で 「燕 霞 帰雁 帰雁 霞 燕 霞」
と、いう具合に控えておきます。
手記録紙へ答えを書く際に、燕と雁を入れ替えます。
「帰雁 霞 燕 燕 霞 帰雁 霞」
ほとんどの下附は、皆とか雨とか表現するのですが、珍しく
点数でマイナスも出るというシビアな香です(笑)
今回の奉書は・・・
こんな具合です。 黒、がマイナス~!
奉書をいただいたのは・・・
Iさんと私でしたー! Iさん、ごめんなさい>< 眼、瞑っちゃった;;
今回も忙しい中、おいでいただいた皆様ありがとうございました!
お菓子は、大鳳堂さんの香の会オリジナル「洋風イチゴ大福♪」
皆さんで美味しくいただきました!
次回は5月を予定しております。