もしも私がイチリツのお店を始めるなら


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    世の中には、メガネ屋だけでなく「イチリツいくら」のお店が増えましたね。
    とても便利で買いやすいのですが、結局得しているのか損しているのか
    良く分からないなぁ^^;と感じることが増えてきました。
    
     で、もしも私がメガネの「イチリツいくら」というお店を開くとしたら
     こういう風にしないと経営が成り立たないなぁ~と思うことを
     考えてみました。

     これは決して、そういう形態のお店を批判しているのではなく
     あくまでも私が経営するなら、という観点からです。私は他店に
     勤めた経験が無いので、そもそもイチリツのお店だけではなく同業の
     お店がどういう経営をしているのかさえ知らないのです。


     ①社員教育
      スタッフには、理屈ではなく「マニュアル化した測定」を教育します。
      イチリツで高い物は売れないとすると、とにかく接客は短時間で
      沢山の数を売らなければいけないので、お客様からの質問も想定し
      こう聞かれたらこう答える、これはこう説明する、とすべてマニュアル化
      して効率良くします。詳しい専門知識は教えません。マニュアルの
      邪魔になるからです。
    
      早く終わらせる為には、フィッティングもしません。
      「フィッティングした振り」をさせます。後は、柔らかいから下がらない、
      とか、軽いから下がらない、と説明させてしまいます。

      ②商品バランス
       例えば仕上り10,000円のお店にするとします。
       商品が15,000円の物を10,000円にしていたら、利益は出ません。
       利益とは正当なものです。社員の給料、家賃、光熱費、備品、販売促進費
       広告費、機械類は加工機も測定システムも200~300万するので
       そういう維持費も掛かります。

       利益を出す為には、仕上り7,000円くらいの物から仕上り12,000円
       くらいの物を混ぜて出さなければいけなくなります。もちろん、比率を
       安いものを多くすれば儲けは多く出ます。
       7,000円で仕上がるものを10,000円で売るのか!と思われるかも
       しれませんが、それがイチリツという販売方法です。
       フレームもレンズも元々違う値段の物を同じ値段で売るのですから、
       たまたま安いものを選んでしまった方は損をする、高い物を選んだ
       人は得をするのです。

       イチリツでフレームもレンズも選べるから、全部安くなっているのだと
       思っているとしたら、大いなる勘違いです。

       お客様へイチリツに売るとしても、仕入れ値は屈折の高い物や
       遠近両用は当然高いのですから、出来るだけ薦めません。
       弱い度数の人には、高屈折レンズはアッべ数が低いので見え方が
       良くないです、とか説明させて出来るだけ安いレンズを使わせます。
       遠近両用より老眼鏡を薦めます。その方が儲かるからです。

       書いていて段々考えるのも嫌になってきましたが。。。

       フレームは、出来るだけ同じ値段で売るとしたら同じデザインの
       色違いを揃えます。沢山のデザインを揃えていると価格もバラバラで、
       管理が大変です。同じデザインで型流しの樹脂で何万本と作らせれば、
       かなり安く仕上がるので、社員のお給料も払っていける利益が出ます。

       ③広告
       企業イメージを上げる為に広告にはお金を掛けます。人気の俳優さんを
       使ったりすれば億単位掛かります。
       それを捻出するためには、どこかで利益を捻出しなければ・・・
       メーカーに無理を言って値引きさせましょうか。
       フレームやレンズの質を落としましょうか。
       いくら数を売ると言っても、アイスクリームを売るようには行きません。
       限界がありますから、数を売る以外の方法しか無いでしょう。


       と、考えていくと、やはりとても私には出来ない商売方法です。
       
       出来ればお客様とゆっくり話しながら、困っていることや希望を
       お聞きして、いろんな可能性や方法を考えながら
       デザインも材質も沢山の種類の中から選んでいただいて、
       フィッティング可能な長く使える商品を、オススメしていきたい。

       なので、結論として私はイチリツ価格のお店は出さないと思います。

       ここでもう一度お断りしておきますが、決してイチリツ価格販売を
       非難するものではありません。
       その方が買いやすい、好き、というユーザーもきっと居られる
       はずだからです。いろんな形態があって、ユーザーは賢く選び
       買う時代なのだと思います。


     
by primaatsuko | 2014-05-11 01:55 | 3日坊主のprima日記 | Comments(0)