見える、ではなく「見る」ということ。
2005年 11月 17日
「両眼で見ること」のお話。
「見えていますか?」と聞かれたら、「はい、1.0あります」という具合に
答えますよね。でも、それは単なる「視力」なのです。
人間の眼は二つあります。二つあることにより単に見えるということ以上に
立体的に物が見え、距離感もわかります。
左右の眼が上手に動く、例えば動くものを追いかけるとか
本を読む時にちゃんと眼が内側に寄る、とかいうことが出来ないと
いろんな症状も出てきます。
私はこの方法で自分の異状を見つけました。
☆両手の人差し指を出してください。
☆眼前30センチくらい(だいたいで)のところに、右手の人差し指を前に
左手人差し指を重なるように後ろに置きます。
☆手前の指にピントを合わせてください。奥にある指が二本に見えますか?
☆奥の指にピントを合わせてください。手前の指が二本に見えますか?
私はピントの合っていないほうの指が一本しか見えませんでした。
視力は両眼とも1.0あります。
よく調べると、左眼の動きが悪いことが分かりました。字を書くとき
右目だけで見るために顔を右に向けて書いていました。そのためか
肩こりがひどかったのです。
今はメガネでトレーニング中です。
まだ発達途中の子供の場合、両眼をうまく使えないと視覚機能が発達
しないそうです。学習障害にもなったりします。
図形を理解しにくかったり、漢字が覚えにくかったり。
こんな子供達のために、いろいろなトレーニングが考えられています。
その器具を眼科の先生やオプトメトリストの方たちと相談しながら作っているのが
TOMさんです。
こういう器具は、日本では使うところがまだ少ないこととあまり利益が
無い?せいか日本のメーカーではほとんど作られていませんでした。
そのため、アメリカからの輸入品が使われていたのですが・・・
値段が高い!送料や税金で莫大に高くなってしまい手がでませんでした。
私が自分で使っているのはこの二つ。(まだお客さんにトレーニングして
いただけるまで勉強出来ていないので;; 自分で使ってます。)
ブロックストリングス、と言います。長く伸ばして目の前にあてて使います。
TOMさんはオリジナルで「見えてまっ赤」という視力表つきのものを
作っておられます。それぞれの位置に合わせて置いたビーズに
ピントを合わせていくことによって訓練します。
これは視標となるズレた丸を、両眼で一つに見えるように訓練できます。
例えば右眼に緑、左眼に赤のレンズをつけたとします。
右眼には緑の丸は見えません。赤の丸だけが見えます。
左眼には同じように緑の丸しか見えません。
このズレた丸が一つに見えれば、ズレの大きさによって丸の浮き沈みの
大きさも違って見えます。
う~ん・・ややこしいかな^^;
TOMさん、説明助けてくださいね^^;
これは、訓練ではなくどのくらい「立体視」が出来るか調べる”バタフライテスト”
検査用のメガネを掛けて見ると、右側の砂嵐画面の中に
こんな蝶々が浮き出て見えるのです。立体視が出来ない人には蝶々は見えません。
小さな子供でも検査できます。両方の眼で物を見ているかどうかが分かります。
これはアメリカ製で、TOMさんが輸入してくださったのをいただきました。
ここでお話したかったのは、両眼で同時に物を見て左右微妙に違って見える像を
一つの像としてとらえ(融像と言います)、それを立体的に感じることが出来る
機能を人間の眼は持っているのだということと、
その機能が上手くいかない人たちのために、眼科さんやアメリカやドイツの視機能の
スペシャリストの資格を持つ方たちと協力してTOMさんが器具を作り続けていることを
お伝えしたい、ということでしたm(__)m
じゃ、リラックスのために・・・
明後日、受験の娘のためにケーキを焼きました。
レパートリーこれだけなんです;;
家中ケーキの匂いだったので、帰って来るなり「ワーイ!」と
かぶりついていました。
では、みなさんもどーぞ召し上がれ♪
見方によって絵が浮き出てくるやつ。
私もあれ苦手だったなあ・・・・。
やっぱり「ちゃんと見えていない」ってことかな?
・・・ケーキ美味しそう・・・・;;
こういうのはしっかり見えるのよね;;
挑めますね!(^^)おいじぞ~~。
TOMさんのお仕事の姿勢も本当に凄い素晴らしい。ブログ通じて出会い
プリーマさんのおちゃめな所+仕事への姿勢 素敵だ!
ケーキ見て口が、甘くなったわ~。(^^)
はい、自分も含めてこういう分野をもっと勉強しなければいけない時代なのだと思います。
私の同級生たちはほとんど老眼で良く言います、「ちゃんと見えないと、食事もまずいね~」って。味と見ることは脳の中で直結しているのではないでしょうか、ケーキ大好き・太るのは心配さんは、良く見えないメガネを使用するほうが良いかも知れませんね~。
というのは悪いジョークですが、
見たいものを見る時に、二つの機能が働きます。ひとつは誰でもわかるピント合わせです。はっきり見えるように水晶体の厚みを調節します
もうひとつは二つの目線を見たいものに揃えて、立体感、距離感、奥行き感覚、視野の広さ、視力の向上などを図ります。今、パソコンの普及などで眼の使い方が偏りこの点に問題が出て来ているのです。
日本語に見方を表す漢字は5つ以上ありますし、目で表す表現の言葉も沢山あるように、偏りのない「目」はとても表情豊かなのでしょうけど、偏った目の使い方をしていると、表情も偏ってしまうかもしれませんね
たまに眼の体操を試みてください
おいしいケーキは先ず目で食べますから(^^)
3Dの本が苦手とのことですが、あれには出来るこつがありますからお知らせしましょう。
平行法、と書いてあれば画のページを眼の前にペタっとくっつけます、そして徐々にそのページを目から離して行きます。ただし画を見つめてはいけませんです。ボーっとしていれば自然に見えてきます
交差法と書いてあれば、そのページの画と眼の間に指を立てて、指に注目して下さい。指が見えたら、指を下におろして視界から消してください
自然と立体画像が見えてきます。
この時の気持ちの有りようはとても大切です。ゆったりと息をはいて、楽しいことを思いながらやってみてください。
一度出来れば次からは楽に出来るようになります。自転車乗りに似ていますから、安心して下さい。もっとも、どうしても出来なかったら問題ですけど。
3Dの本は駄目とは言いませんが、視機能の一部を取り出して応用しているに過ぎませんから、誇大広告ではないかと思います。誤解のありませんように。
また何か気がついたらお知らせくださいね。
長々済みませんです