鯖江、というブランド

     何だか小難しい話になりそう。

     ここから書くことは、店に座ったきりで井の中の蛙状態人間が
     小さな頭で考えて感じていることなので、いや、それは違う!と
     思った方は、どんどん遠慮なく意見してください。
     
     立場が違うと意見が違うのは当然の事で、ましてや一店舗の
     家内工業的な店で仕事をしている人間と、何百人も社員を
     抱えている会社では明らかに、やらなければいけない事その
     方法は違う訳で。

     皆に賛成して欲しくて発言するのではなく、逆に沢山の立場から
     沢山の意見が欲しくて話します。
     なので、遠慮なくコメントしてください。出来れば記名で。
     訳あって記名出来ない方は鍵コメでお願いいたします。
     もしくはFBメッセージで。私が間違えていれば、必ず訂正いたします。
     決して、ここで裏側を暴露したい訳ではありません。でも、ある程度
     裏側を見せなければ問題は解決しないと思います。

    
     福井、ではなく鯖江、がようやく表舞台に立つようになって一般の
     方たちも「あぁ、鯖江!」と口にされるようになり、ここ10年程は
     メガネ好きから「聖地」とまで呼ばれるようになり、本当に良かったと
     感じます。
     メガネ屋仲間たちと、メーカーさんとの交流を図り「鯖江製」を
     発信し続けてきたことも、1%くらいのお役には立てたのではないかと。

     <その昔、メガネフレームには無理だと言われたチタン材でフレームを
     創り、チタンに金張りは不可能だと言われていたものにも、何年もしない
     うちに可能にしてきた鯖江。>
     ※チタンにロー付けすることが難しく、その方法を考えたのは眼鏡業界
      自体では無かったようです。と、鯖江の方から教えていただきました。
      

     その「鯖江」をブランドとして確立するために、どれだけの時間と
     労力を使ったことかと想像すると、まだまだこれからも応援して
     いかなければという使命感を感じます。(誰にも頼まれていないのに!)

     でも残念ながら「鯖江ブランド」にも、まるで海外デザイナーブランドの
     ように「テンプルに刻印さえあれば良い」、商品が増え始めました。
     裸の王様に鯖江という冠を被せたかのようです。それが本物の王様なら
     まだしも、ニセモノの王様ということも珍しくは無くなりました。

     私たち小売店もおそらくユーザーとなるお客様も、本当に欲しいのは
     「鯖江のクォリティー」であって冠だけの「鯖江ブランド」ではありません。
     
     もちろん、多くのメーカーさんは真面目に良い物を創り続けています。
     お客様には、ここのメーカーさんは使う人から見えない部分にまで
     気を使って創っていること、手仕事だから可能な創り、10年先まで
     見越した創り、そういう事をお話してそれがたまたま「鯖江」で作られて
     いるという流れになり、「あぁ、やっぱりそうなのね。」と納得されます。

     納得して喜んでいただける作品を創っていただいている側の私たち
     小売店は、本当に幸せな立場です。
     鯖江のメーカーさんでは、国内だけで生産することの難しさが年々、
     大きくなっているらしいのです。
     ニセモノの王様に冠を被せているメーカーさんが、逆に利益を出して
     潤っているとしたら、多くの従業員を抱えている会社としてはやり切れない
     思いでしょう。

     海外でフレーム生産をしている鯖江のメーカーさんでも、このシリーズは
     日本製、このシリーズはマレーシア製・ベトナム製・中国製、と真面目に
     表記してあります。 真面目にやっている会社がバカを見る、そんな状態に
     陥る前に何とかしなければ、鯖江のクォリティーを守れなくなりそうで
     本当に怖い気がします。

     でも、こういう事態を招いたのは小売店の責任です。
     あのバブルの時代、海外デザイナーの名前さえ付いていれば売れると
     メーカーに我がままを言い、それ故何億というパテント料を払いブランドという
     冠を載せて出荷させていた流れのまま、今度は「日本製であれば良い」
     「鯖江」と付いていれば売れると、メーカーを振り回してきたのは他ならぬ
     小売店です。

     それがどんな造りなのかどこが優れているのか、説明が出来ないから
     「日本製です。」「鯖江なんですよ~。」で信用を得ようとする安易な販売。
     だから、クォリティー抜きに鯖江の冠だけ欲しがる量販店も出てくるのです。

     自分も含めて、いかに鯖江に無理難題を押し付けてきたことか。

     これからは小売店もメーカーさんも変わらなければいけない。
     M.E.Eを立ち上げた彼の様に、見返りも求めずただ純粋に鯖江を応援
     したいという人間がもっと増えていくように。

     そしてひとつ鯖江にお願いがあります。
     もしもコンテストを開催するなら、鯖江や日本製に限らず海外にまで
     広く呼びかけて欲しいのです。
     身内で物を持ち寄って、身内で褒めあうなんて気味の悪い事はせずに、
     (このネット社会ならお金を掛けずに発信することが出来るのだから)
     海外からも参加してもらって逆に鯖江の凄さを見せ付けて欲しい。

     そして私たち小売店は、きちんと鯖江のクォリティーを説明できる人間を
     増やして産地を支えていかなければいけないと思う。

     今朝、夜が明けてくるのを感じながら書いたので、少々文面が
     可笑しいかもしれません。お許しを。
Commented by コマツオプティカル at 2016-05-09 08:16 x
通りすがりのプラ枠メーカーです。

ここまで考えていただけるのはうれしい限りです。
頑張んなきゃ!て思います。

ただ一点、お伝えしなきゃと思うのは
「でも、こういう事態を招いたのは小売店の責任です。
 ~・・」の部分。

確かにそれが一因ではありますが、それがすべての原因ではないと思います。むしろ、鯖江の産地側が唯々諾々と考えずに流されていった、ということも過去の悲しい現実です。

そして、未だによくわからない繋がりや協定で、振り回されていることも確か。

ただ、いずれにせよ、現状を嘆いても仕方がないこと。起こったことは起こったことです。

過去を無かったものにすることはできません。それに向き合い乗り越えていくことが大事だと思います。

今、鯖江でも新しい時代が始まりつつあり、
プライドをもって確かな仕事をされている会社さんも増えてきました。

これからも、お互いに頑張っていきましょう。

ありがとうございます。元気いただけました。
Commented by primaatsuko at 2016-05-11 03:21
☆コマツオプティカルさん
お返事が遅くなり申し訳ありません。コメントをありがとうございます。メーカーさんからコメントをいただいて本当に嬉しいです!
メーカーさん、小売店、それぞれが至らなかった点を考えていければ一番良いですね^^ 私も元気をいただきました!
by primaatsuko | 2016-05-08 13:15 | 知って欲しい!メーカーさん♪ | Comments(2)

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